寝台特急 サンライズ出雲・瀬戸号で高松へ!
2022年3月、サンライズ出雲・瀬戸号を利用して、香川県高松に行ってきました。
予約とチケット受け取り
インターネット上の「JRおでかけネット」から予約をしました。今回は、一番安い個室の、B寝台の個室ソロを利用しました。価格は、特急券3,300円、寝台券6,600円と乗車券(東京都内ー高松)11,540円で、合計21,440円でした(2022年3月時点)。
宿泊と移動を兼ねているので、個人的にはお得な価格だと感じています。
切符の受け取りは、JR東海の改札のみで、つまり東京駅であれば、東海道新幹線の改札にある「e5489」機能のある券売機or窓口のみで受け取れます。ネット予約時に登録した電話番号と、クレジットカード本体が必要です。
JR東日本の改札にも「e5489」機能のある券売機がありましたが、そちらではエラーを吐いて発見できませんでした。東京駅であれば、東海道新幹線の券売機でのみ発券可能である点に、注意が必要です。
私は東京駅で迷うことも考えて、念のため1時間前には到着していましが、実際には初めてでも、30分もあれば十分でした。
東京は9番ホーム発
(東京駅9番線)
東京駅では、9番線に入線します。
何番線に入線するのか、購入時に表示してくれればよいのですが、表示はありませんでした。「JRおでかけネット」は切符の受け取りを含めて、微妙に使いづらい作りだと思います。
サンライズ出雲・瀬戸号に使用される、JR西日本285系電車です。写真を撮影している人も複数いました。ここから遠く香川・高松まで向かいます。ワクワクしますね。
鉄道ファンはこういう側面のマークも撮ります。
(東京駅9番線:個室シングル車両)
個室シングルを車外から見るとこのようになっています。1階だとホームの高さくらいのところに窓があります。
個室ソロとは違い、ホームより下に客室があります。その分広めです。
ドアが開くのを待ちます。
少しくたびれた感じの方向幕。
B寝台個室ソロはどんな部屋?
さて、ドアが開き自分の個室を探してみると、1階の部屋でした。
(車内:B寝台個室ソロ)
室内着まで用意されていて驚きました。
第一印象は、結構狭め。ですが、一晩明かすのには十分すぎるくらいかもしれません。よくできた個室だと思います。
出っ張った部分は、2階の個室の階段部分です。
(車内:B寝台個室ソロ)
ちなみに2階の部屋はこのようになっています。2階の方が開放感があるような気がします。出入りの度に段差を乗り越えないといけないでデメリットはあります。
(車内:B寝台個室 車両)
東京駅ではまだ部屋に空きがありました。最後の停車駅を出た時にはほとんど満室だったようです。
(車内:B寝台個室ソロ)
室内灯は3つあります。一つの照明を付けるか消すかではなく、3つで明るさを調整できます。よくできた個室です。
反対側にはコンセントが一口あります。
しばらくすると検札が来るので、それまで部屋でくつろいでいましょう。
(車内:B寝台個室ソロ)
寝台特急の面白いところは、都内を走る時に感じる非日常性ではないかと思います。高松まで向かう寝台列車は、通勤電車と並走したり、追い抜いたりしながら、都内の夜景の中を走っていきます。
(B寝台個室ソロからの景色)
都内を抜けると、だんだんと車窓は暗くなっていきます。まだ寝たくないな、そんな気持ちになります。
(車内:ラウンジ)
8人座れるラウンジルームがついています。早い時間帯には談笑する人やお弁当を食べる人、読書する人で混んでいました。ノビノビシートを利用している人たちなのでしょうか。
この奥に行くと、自販機、シャワールーム、洗面台2台、トイレがありました。洗面台はしっかりしており(家庭用と変わらないサイズ)、カーテンもあります。歯磨きなどは問題なくできました。
ノビノビ座席の車両と、この個室ソロの車両(料金の安い車両)に強力なモーターが搭載されているとのことで、ラウンジはモーターの音が響いています。この場所に客室を設置せず(そのほうが儲かるのに)ラウンジとしたのは、音に配慮したためでしょうか。
(B寝台個室ソロからの景色)
さて、朝になりました。寝られたかというと、まあまあ寝られました。5~6時間くらい。都内を出ると、速度も出るので揺れが目立ちますが、真横になって寝られますし、シートも十分に柔らかいので、慣れればもっとガッツリ寝られそうです。
ノビノビシートは床が固いそうですから、柔らかいベッドで寝られるのは個室のメリットです。
どこでもすぐ寝られるタイプの人であれば、一晩ぐっすりできる環境はあると思います。当然ながら居住性は夜行バスに圧勝しています。
カーテンはついていますが、トンネルなどで光が漏れてくるので、アイマスクを持っていけば良かったかなと思います。
(B寝台個室ソロからの景色)
瀬戸大橋を渡っています。橋を渡る前に岡山駅で、出雲号と切り離し作業が行われています。今度は出雲号にも乗車してみたいです。
橋を渡れば、もうすぐに終点高松駅に到着です。東京を21時50分に出発し、高松には翌日7時30分くらいの到着です。9時間40分の旅でした。
夜行バスなら到着時には体がバキバキで、疲労感がありますが、サンライズは真横になって寝られるし、自由に動けるので、疲労感はありませんでした。
万全の体調で、朝から活動できます。
(JR高松駅)
JR高松駅です。素敵な駅舎です。
さて、次回は「琴電琴平線」に乗って、香川・高松を巡ります。まずは、朝ごはんですね。うどんの本場香川県は、朝から営業しているうどん屋さんも多いようです。
寝台車には久しぶりに乗りましたが、やっぱり楽しいですね。贅沢な移動時間でした。
現代は夜行バスや格安航空が発達しているので、人気の寝台特急ではありますが、いつまで乗れるのかな?後継車両は出るのかな?という不安もありますね。
(撮影:iPhone13mini)